★全てのスタートはスケジュールとタスクの洗い出しから始める
これを実施する目的/なぜこれが重要か
プロジェクトに着手する前に、プロジェクトを完了させなければならない時期を見据えて推進できるように、下記の内容を整理することがこのページの目的である。
- プロジェクト完了時期の設定
- プロジェクト完了までに発生する重要な節目や課題(マイルストーン)の設定
- それぞれのマイルストーンを達成するために必要なタスクの洗い出し
- タスクを実施できる組織の洗い出し
これらのことを行わないとどうなるか。
それは、いつまでに何をしなければいけないかを意識できなくなり、成り行きに任せた推進になってしまう。 だから、この「スケジュールとタスクの洗い出しから始める」ことが重要なのだ。
それでは、上記に記した項目ごとに詳しく整理する。
プロジェクト完了時期の設定
プロジェクトの目指すゴールはどんな状態(目指す姿)か、そして、その状態にいつまでにならないといけないか(プロジェクト完了日)を設定する。
■例えば
- プロジェクトの目指すゴール・目指す姿
-
- ○○計測で取得した情報を手作業を可能な限り省略して効率的(自動的)に■■システムに登録する方法を確立している
- 目指すゴール・目指す姿ができている時期
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- 今年の6月末までに完了していること
■スケジュールに記入した例

プロジェクト完了までに発生する重要な節目や課題(マイルストーン)の設定
プロジェクト完了日までにクリアしなければいけない課題は何か、又は、プロジェクト完了までの間に発生する打合せなどを洗い出しマイルストーンとして設定する。
そしてどのマイルストーンをいつまでにしなければいけないかを逆算したスケジュール(逆線表)を立てる。
■例えば
- クリアしなければいけない課題
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- 検証環境の構築
- 手動でのデータ登録方法の確立
- 自動でのデータ登録方法の確立
- 打合せなど
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- お客様との○○に関する合意
- 幹部へのエスカレーション
■スケジュールに記入した例

スケジュールで見ると分かるが、プロジェクトの完了時期と、今回のマイルストーンを合わせたものが、全体のマイルストーンになる。
マイルストーンの達成のために必要なタスクの洗い出しと関連組織の洗い出し
マイルストーンを設定出来たら、それぞれのマイルストーンを達成するためにやらなければいけないタスクを洗い出す。
併せて、それらのタスクを実施できる組織・関係者を洗い出す
■スケジュールに記入した例

次のステップ
ここまで出来たら、次は洗い出した関連部署を招集したキックオフミーティングを行う。
キックオフミーティングについては、別の記事にまとめることとする。
■この記事を書いて気付いたこと
今回、中規模のプロジェクトを振り返ってこの記事を書いたが、どんなに小さなタスクや目標に取組む場合でも、今回書いたスケジュールとタスクの洗い出しから始めることを適用できることに気付いた。
プロ本さんが言っていた「なんでもスケジュールとタスクの洗い出しから始まるから。なんでも一緒。」と言っていた意味が分かった気がした。